大阪市内のクラブの内装改修計画である。

既存クラブの内装は、照明、内装仕上げ材の色味の統一感がなく、キッチュな印象が見受けられた。

改修後は高級感があり煌びやかでありながらも、落ち着きがある空間を目指した。

モザイクタイルと真鍮色のステンレスメッシュを基調とし、ホールの四周に帯状にブロンズ色のカラーガラスを回すことで、空間の色味を問統一すると共に、空間に広がりが感じられるように工夫した。ステンレスメッシュでホールと客席を仕切ることで、空間を遮りながらも視線はゆるやかに抜け、閉塞感のない空間としている。

また、照明の色を統一することでも空間に統一感を持たせている。壁面に上下から間接照明を当てることで、空間照度を確保しつつ、壁面にモザイクタイルを用いて陰影をつけることで、メリハリをつけながらもグラデーションのかかった落ち着きのある空間としている。